味わい深める和の垣
2014年03月19日 岡山市東区 K邸
既存の和風の庭に、袖垣や目隠しなどでアレンジをしました。
入口に立込んでいるのは、黒御影石の角柱。
正面・裏面・天端は割肌仕上げ、側面はビシャン仕上げになっています。
磨きにすると黒が強くなる黒御影ですが、磨かない仕上げで淡い黒にすることにより、優しく且つ重厚感のある入口になりました。
入口から正面の窓の前に、人工竹を用いて目隠しの竹垣を作りました。
御簾垣をベースに、一部透かしを入れて、遮蔽垣の重みを除きました。
既存の灯籠を中心に延石を立込み、左右対称に仕上げています。
袖垣2ヶ所は瓦を積んだものと、人工竹のものの2ヶ所。
瓦は、枡型とひし形を組み合わせたデザインで積んでいます。
竹垣は、目隠しで作った形と同じものを。
小さな垣でも、確かな存在感を造り出してくれます。
建造物ができることで、奥行感や雰囲気が変わってきます。
和風のお庭なので、竹、瓦など、和の素材を使わせていただきました。
K様、ありがとうございました。