おもてなしの庭
2013年04月06日 岡山市東区 I邸
施主様がお茶をされるとのことで、茶庭を取り入れた外苑工事をしました。
石をふんだんに使い、外から見ても和の雰囲気が溢れ出るようにしています。
古材を混合した大小様々の延石の間は、TM9という改良芝を貼っています。
矮性に改良されているので、普通の高麗芝より芝刈りなどの回数が少なく済みます。
門では杉皮葺きの屋根と焼板戸を取り付けたり、柱の間ににポストをはさんで、下を石積みにしたり、珍しい作りになっています。
門を入ると茶庭が迎えてくれます。
四ッ目垣・桂垣という竹垣で仕切りをして、たたきの部分は石を埋め込んで一二三石をしています。
3坪程度の広さですが、玄関内を待合にして、お茶事に使える庭にしています。
茶花が季節ごとに咲くように植えているので、四季が楽しめられます。
裏は窓の部分を人工竹の御簾垣で目隠しをしました。
そろそろ植物が芽吹いて緑が鮮やかになると、彩が増えてまた違った印象になることと思います。
見る人に季節を届け、入る人に和を魅せる、おもてなしの庭ができました。