施工事例

岡山市北区 N邸

2012/06/11 更新

庭

施工前

施工前

施工後

施工後

完成後の様子

イメージパースです。

イメージパースです。

三和ゴロタを敷いているところです。大きさ・形を合わせるのがなかなか難しい。

三和ゴロタを敷いているところです。大きさ・形を合わせるのがなかなか難しい。

建仁寺垣の作成。柱と垂木で骨組みを作り、それに竹を止めていきます。

建仁寺垣の作成。柱と垂木で骨組みを作り、それに竹を止めていきます。

にじり口の前のマサキチ。綺麗に均して水を撒いたら固まります。

にじり口の前のマサキチ。綺麗に均して水を撒いたら固まります。

お茶ができるように、茶室を取り入れて改築した建物に合わせて、茶庭を造らせて頂きました。

入口は勾配がきついコンクリートだったので、延石と砂利洗出しの階段にしました。
ベビーカーを押すのに不便のないようにとのご希望だったので、まん中は板石でスロープを設けました。

入って右側は、土留めを兼ねて川石を積んだ花壇。
玄関までの通路は錆の大飛石と三和ゴロタを組み合わせて敷いています。

玄関の横には土を突き固めた版築。 土に混ぜる材料の量で色を変え、波模様を描きます。
型枠をしているので、どんな模様になるかは外してからのお楽しみになります。
足元は小豆島石と下草で彩りました。

茶庭までの通路は、錆砂利を一面に敷き、植栽地との境に既存の灯籠や金閣寺垣で仕切っています。
錆砂利の下は、歩いても沈みにくいようにタフロックという凝固剤で地面を固めて敷いています。

待合周辺から通路を始め、川石で飛石を打ち、茶室へと誘います。延段も川石を使っています。
待合の向かいはブロック塀があるので、目隠しに杉皮垣、手前には既存の石炉を鉢代わりに植栽しました。

蹲踞周りは、裏が山の法面なので、一部は土留めに阿蘇溶岩石を積み、建仁寺垣を茶庭が終わるところまで作りました。
灯籠、手水鉢は既存のものを使い、周りは杉苔で緑にしました。
深い緑と古い石が空間に静けさと趣を生み出します。

にじり口は、松明垣と木賊垣の袖垣で仕切り、雨落ち線辺りまでマサキチでタタキ風に。
その中にある円い穴はちり穴と言われ、名前の通り木葉など塵を捨てるための穴です。

茶庭は滅多に造る機会がないので、職人一同大変貴重な工事ができました。
来られた方々に、この庭を見て頂きながら茶室へ…
そう考えると、造った私たちも嬉しくなってきます。