門松
2015年12月02日 更新
一対になった松竹梅の正月飾りです。
木の梢に神が宿ると考えられ、門松は年神を迎え入れるための依り代となります。
材料はめでたいと云われる植物や数字を使います。
松…「祀る(まつる)」につながる樹木。生命力・不老長寿・繁栄の象徴。千歳を契る。
竹…長寿の象徴。成長の速さから繁栄を意味する。出産・子供の成長を表す。万代を契る。
梅…一年の始まりを意味する。ほかの植物に先駆けて新春に花が咲く。
南天…難を転じる・不浄を清める。
ユズリハ…代々栄える・家運隆盛
千両…富貴を意味する。
菊…君子に例えられる縁起の花。
葉牡丹…冬の中で育つ縁起物。
熊笹…雪に埋もれた中にも緑を保つ強い生命力。
結結びの数…7:5:3。2で割り切れない縁起物。コモ及び竹の結び方。
竹を斜めに切る「そぎ」は、三方ヶ原の戦いに敗れた徳川家康が武田信玄に対して、次は斬るぞという念を込めたのが始まりという説があり、真横に切る「寸胴」の門松もあります。
竹は節を断面に残すと笑った口のような形になり、「笑う門には福来る」の由来になっています。
正月に見る門松。
語呂合わせとしての言葉遊び、植物の性質をに合わせた意味合いなど、ひとつひとつの意味を考えながらだと、見方が変わってくるかもしれません。
紅白の門松。菊は竹に紐で菊結びをしています。